一般整形外科・小児整形外科・スポーツ整形外科・リハビリテーション科・労災指定・自賠責対応

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整形外科は、子どもから高齢者まで様々な年齢層の方が診療に来られる診療科目です。 立つ、歩く、持つなど身体を動かすには運動器を使用します。骨、関節、靭帯、腱、神経、筋肉など運動器の病気やケガを診療する科です。
頭・内臓以外は、整形外科で診療を行っています。

事故でケガしたり、手足が思うように動かせないといった症状でお困りの場合にも整形外科をご受診ください。

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首の痛み

頚椎症

頸椎と頸椎の間にある椎間板の加齢による変性などにより神経根を圧迫している状態が頸椎症性神経根症です。多くは50~60歳代で発症します。

椎間板が変性して骨棘になる、あるいは椎間板ヘルニアが原因で圧迫されるなどすることで、頸部や肩甲部、上腕などに痛みが認められるほか、手や指のしびれなども現れます。

椎間板に加齢による変性などにより脊柱管狭窄が生じ、脊髄を圧迫することで手指の使いにくさ(巧緻機能障害)や、歩行障害が生じている状態です。症状が強い場合は手術の適応となることがあります。

頸椎の椎間板(頸椎と頸椎の間にある円形の軟骨組織でクッションと関節の役割を担っている)が、加齢や外傷、重労働やスポーツなどによって、本来の位置から突出、脱出することで脊髄や神経根を圧迫し、様々な症状が出ている状態が頸椎椎間板ヘルニアです。30~50歳代の男性に好発しやすいと言われています。

主症状は、首や肩、腕、手にかけての痛みやしびれ、頸部のこりなどですが、進行すると頚髄症となり歩行障害や膀胱直腸障害が出現することがあります。

頸椎捻挫(むち打ち症)

肩の痛み

一般的に五十肩、四十肩と呼ばれる症状は、正式には肩関節周囲炎と呼ばれています。これは、肩関節が痛むほか、同関節の動きが悪くなって、運動制限が生じるようになるもので、症状を訴える患者さんの多くが40~50代であることから、五十(四十)肩と言われています。

原因としては加齢によって、主に肩周りの筋肉や腱が硬くなって動きが悪くなることで起こると考えられていますが、外傷や自律神経が障害されることなどで発症することもあります。

肩関節周囲炎は、放っておいても自然と治ってしまうケースがほとんどです。しかし、そのままにしておくと日常生活で不自由さを感じるだけでなく、関節が癒着して動かなくなることが考えられます。痛みが強くなければ、少しずつでも肩を動かすようにリハビリを行います。動かせるところまで毎日少しずつでも行っていけば数週間後には大分動きがよくなるほか、痛みも軽減されていきます。

腱板とは、肩関節の奥にあるもので、この腱性組織(肩腱板)に損傷が起きた状態を腱板損傷、断裂が起きた場合を腱板断裂と言います。なお腱板は、棘上筋腱、棘下筋腱、肩甲下筋腱などで構成され、加齢や肩の酷使による変性で発症することが多いですが、外傷(打撲や脱臼、重い荷物を持つなど)が原因な場合もあります。

患者さんの傾向としては、40歳以上の男性が多く、発症年齢のピークは60代と言われています。主な症状としては、肩の運動障害、運動痛、夜間痛などが現れ、不眠の影響が出ることがあるほか、衣服を着替える際に支障をきたすこともあります。

肘の痛み

上腕骨外側上顆炎は、手首や腕をよく使う仕事を行う方に発症しやすく、またテニスプレーヤーやテニスを始めたという中高年にもよく見受けられることから一般的にはテニス肘とも言われています。患者さんの傾向としては、女性の方が多いです。

同疾患は、手首や指の酷使によって外側上顆という部分に炎症が起きる病気です。症状としては、動作時に腕の外側から前腕の部分にかけて痛みが生じるようになります。具体的には動作時にタオルを絞る、掌を下にした状態で回転させながら物を持ち上げる際に痛みが出ます。安静時は痛みが出ません。

一方の上腕骨内側上顆炎は、仕事で肘関節の曲げ伸ばしを繰り返し酷使するなどして、肘の内側から前腕の部分にかけて痛みや炎症が生じる病気です。そのほかにも、加齢による筋力の低下、運動前に行うストレッチ不足、野球でリストを効かせて投球した(内側野球肘)、テニスのフォワハンドなどでも起きます。さらにゴルフのスイングで打ち方が悪いと発症することからゴルフ肘とも呼ばれています。安静にするのが一番の治療法ですが、どうしても無理な場合は手関節のストレッチ等を行うようにします。

靱帯が未発達とされる1~4歳の幼児によく見受けられ、保護者の方が手を引っ張る、あるいは捻るといった時によく起こります。

なお外見上では腫脹や変形はみられませんが、このような場合は通常固定されている輪状靱帯から橈骨頭が外れること(橈骨頭の亜脱臼)によって起こると考えられています。このように見た目に異常は見られなくても、子どもが痛がって泣き出す、腕をだらりと下げたまま動かさなくなるといった様子が見られ、肘内障と診断されれば整復を必要とします。

股関節の痛み

股関節の関節軟骨がすり減ってしまい、股関節が変形、破壊してしまう状態を変形性股関節症と言います。原因とされる疾患がない状態で発症する一次性股関節症(加齢や体重増加が原因なことが多い)と、関節の病気(発育性股関節形成不全や臼蓋形成不全といった先天性のものやペルテス病)や外傷などで起きる二次性股関節症に分類されます。なお日本では二次性股関節症の患者さんが多く、その中でも女性の割合が高いです。

主な症状ですが、初期の頃は立ち上がりや歩き始めに股関節に痛みを感じる程度です。ただし症状が進行してしまうと関節の可動域に制限が見られ、跛行や関節変化による脚長差などが出ることもあります。また、臀部や大腿、腰部にも痛みが伴うこともあります。 保存療法で効果が得られず生活が困難な場合は人工関節手術など手術の適応となります。

主に幼児・児童期(3~12歳)の男子に発症し、原因はよくわかっていませんが、外傷(ケガ)や股関節の繰り返しの動作(酷使)といったことではありません。よく見受けられるのは、風邪を引いた後に片方の股関節を痛がるという症状で、発熱はしません。

発症初期では、膝や大腿の痛みを訴えることが多く、股関節を曲げる、あるいは伸ばすといったことをすると痛がるほか、歩行困難などが見られることもあります。ただ、長くても10日間ほどで自然に治癒することが多いです。

なお単純性股関節炎の症状は、同じく小児期に発症する他の重篤な股関節疾患の初期症状(ペルテス病、化膿性股関節炎)に似ていることから、自己判断はせずにまず整形外科にて詳細な鑑別をするようにしてください。

大腿骨頭すべり症は、太ももの付け根部分にある大腿骨頭の軟骨部分がずれてしまっている状態のことで、主に思春期に発症しやすいと言われています。成長するにつれて大腿骨頭にある軟骨板は強度を増していくのですが、成長の最終局面でもある思春期では、まだ成長途上のため、骨頭に外力や無理な力がかかると成長軟骨板がずれることがあります。

傾向としては、小学校高学年から高校生くらいまでの肥満の男児によくみられ、両側に症状が現れることが多いことから、体の重さ(肥満)や遺伝などが原因でずれが生じると考えられています。主な症状として、足の大腿のつけ根に生じる強い痛みや不安定感(グラグラする感じ)、足を引きずる、といったことが見られます。

発症のタイプとしては、外傷などの外力により急激にずれてしまうことで歩けなくなることもある急性型、徐々にずれていくことで進行する慢性型の2つのタイプのほか、慢性から急性に転ずる場合もあります。ちなみに全患者さんの7~8割ほどが慢性型で、この場合は、股関節痛がそれほどでもありません。動作時に痛みは強まりますが、安静時は治まりますが、進行するようになると足をひきずった歩き方になります。このほか、股関節の痛みではなく膝痛を訴えることもあります。

手の痛み

腱鞘と呼ばれる腱が通るトンネルの部分に何らかの原因があって炎症が起きている場合を腱鞘炎と言います。このような状態になると腱鞘は、肥厚あるいは狭窄するなどして、そこを通る腱が円滑に通ることが困難になります。これを狭窄性腱鞘炎と言い、ばね指も同疾患のひとつです。

このほかにも、よく見受けられる狭窄性腱鞘炎の一種で、手の親指に発生する腱鞘炎のドケルバン病もあります。これは手首の親指側にある腱鞘とその間を通過する短母指伸筋腱と長母指外転筋腱に炎症が起きることから、主に手を使うスポーツや指の使い過ぎ(タイピングなど)によって発症すると考えられ、女性(とくに妊娠・出産期、更年期の方)の患者さんが多いのも特徴です。主症状は、手首の痛みと腫れで、物をつかんだり、握ったりすると痛みが強く出ます。

手指の使い過ぎによって発症する腱鞘炎を繰り返すことで腱や腱鞘が肥大してしまい、これによって腱が引っ掛かり、指が曲がったまま戻りにくくなるなど、指の円滑な動きが阻害される状態(弾発現象)がばね指です。先にも述べましたが、仕事などで手指を酷使する方に発症しやすく、中高年女性に患者さんが多いのも特徴ですが、そのほかにも糖尿病やリウマチを発症している方、妊娠あるいは出産期の女性も生じやすいと言われています。

どの指でも発症しますが、中でも多いのが親指または中指のMP関節(付け根の関節)周辺の掌側で、これらの部位に屈筋腱障害が認められることで疼痛や圧痛などが現れます。なお症状は、起床時に発生しやすく、動かすことで軽減することもあります。なお、小児のばね指は、腱の先天的肥厚によるもので成人の場合とは異なり、自然に治癒することがほとんどです。

手根管症候群は、主に手首の酷使等によって手根管内部にある正中神経が圧迫され、これにより同神経の支配領域でもある人差し指・中指(手のひら側)を中心にその周辺などにまで、しびれや痛みが生じる疾患です。発症すると、箸を使う、ボタンを留めるといった動作がしにくくなります。

なお同疾患は妊娠・出産期の女性、閉経期の女性の患者さんが多いことから、ホルモン異常や甲状腺機能低下症なども関係しているのではないかと言われていますが、現在のところ完全には解明されていません。

加齢による関節の老化が原因とされ、手指の関節軟骨がすり減り、関節に変形が見られます。これによって指に痛みが伴う疾患が手指変形性関節症です。なお、加齢の原因以外にも日頃からの指の酷使も関与しているのではないかと言われています。

また、指の関節の痛みのほかにも、関節の腫れや、指が曲げにくい、小さいものがつかみづらいといった症状も現れます。なお、患者さんの特長としては、更年期以降の女性が多く見受けられる、指関節が変形するといったことから、関節リウマチとよく似ています。そのため、治療をするにあたっては、整形外科でしっかり鑑別するようにしてください。

足底腱膜と呼ばれる足の裏に張っている膜状の腱組織が炎症を起こしている疾患を足底腱膜炎と言います。この組織は、足への体重負荷を軽減させるためのクッション的な働きをするのですが、陸上競技などのスポーツ、長時間の立ち仕事、サイズの合わない靴を履き続けるなどすると、足底腱膜の組織が刺激を繰り返し受け続け、やがて細かい断裂が生じるようになり、それが炎症を起こすようになります。これが発症のメカニズムです。

主な症状ですが、歩き始めると踵や土踏まずが痛むようになります。そして症状が進行すると一日中痛みが出るようになります。中年女性の患者さんが多いですが、男性にも生じます。発症に気づいたら、まずは足を休ませること、そしてしっかりサイズの合った靴を履くといったことを心がけるようにしてください。

足の人差し指(第2趾)の方に足の親指の先が「く」の字に曲がっていて、指の付け根となる関節の内側、いわゆる突き出た部分が痛んでいる状態が外反母趾です。出っ張っている部分(突出部)は、靴に当たるようになるので、次第に炎症を起こすようになって、ひどい場合は靴が履けなくなるほどの痛みが伴います。

なお発症の原因ですが、幅が狭く、つま先が細くなった靴を履くことで起きるとされ、これにより足の親指のつけ根から先が圧迫、変形すると言われています。なお、ヒールの高い靴は、つけ根にかかる力が増大するので、さらに変形を強くします。

正式には筋断裂と呼ばれる肉離れは、急激に筋肉収縮動作が起きることで、筋膜や筋線維が損傷した状態のことを言います。発症しやすい部位は、ハムストリングス(太腿の裏側)、大腿四頭筋、下腿三頭筋などで、多くは発症直後に大腿や下腿に激痛や鈍痛が出現します。主な症状は筋肉の線維が切れたところによる内出血のほか、歩けなくなるほどの痛みになることもあれば、痛みがだんだん強くなるといったこともあります。

また筋断裂(肉離れ)が発生する要因ですが、運動中に起きることが多く、なかでもジャンプやダッシュの動作を行った際に受けやすいです。その原因としては、運動前のストレッチ不足、筋肉の柔軟性が不足している、筋肉疲労、筋力や持久力の低下などが挙げられます。