『理学療法士によるリハビリと整骨院での治療は何が違うの?』

長い間眠っていたブログを再開致します。

患者さんからの疑問や患者さん向けの情報を中心にコラムを発信していこうと思っています。

本日の執筆担当は理学療法士の磯辺です。

リハビリスタッフを中心に更新していこうと思うので、今後ともよろしくお願い致します。

さて、本日は患者さんから直接聞かれることが多い疑問点に対して回答していこうと思います。

「理学療法士によるリハビリと、整骨院などの治療院はやる事は何が違うの?」

この質問を受けたときは、いくつか違いがあると説明しています。

まず1つ目は、資格が違います。整形外科のリハビリは主に理学療法士が行います。整骨院などの〇〇院というところは、鍼灸師や柔道整復師が行うのが一般的です。

整形外科は医師が医学的知見を基に診察し、その治療手段としてリハビリがあります。医師の指示のもとで理学療法士が患者さんのリハビリをサポートしていきます。

〇〇院は、医師は在籍しておらず鍼灸師や柔道整復師などが直接状態確認⇒治療まで行います。

2つ目は、やる内容や目的も違うという事です。鍼灸師は鍼やお灸で身体の状態を楽にするイメージで、柔道整復師は関節をバキバキ鳴らして治療していくというイメージだと思いますが、理学療法士はこれらの治療はできません。患者さんの状態を把握し徒手療法(関節の動きが硬ければ動きを出したり、筋肉の柔軟性を出したりします)や運動療法(筋力をつけたり身体の筋緊張を整えたりします)、生活指導(姿勢・動作指導や自宅で行うself-care指導)などを中心に実施していきます。各個人の身体の状態に合わせた、運動を指導する事も特徴です。

整形外科に勤めている理学療法士は、医師と連携しながら患者さんの痛みに対しての原因を探り、対症療法ではなく根本治療を図れるようにすることを意識して取り組んでいます。患者さんが自分の身体の状態を把握し、自身でケアしながら運動をしようと思えたりすることで健康寿命の増進や疼痛予防も図れると思います。痛みを我慢しない、繰り返さない為に、問題となっている動作を変えていかなければなりません。理学療法士は動作を見ることに長けています。

痛みが原因で生活の質が低下しているという人は、まずは当院の医師にリハビリの適応があるかご相談ください。